社長の独り言
〔藻類培養と海産物陸上養殖とのコラボの意義〕
藻類培養のブレークスルー技術が陸上養殖事業にもたらす新たな可能性は無限です。
項目だけ挙げると以下の二点です。
① 仔魚が口に出来る唯一の餌である藻類の培養種の汎用性が、仔魚に与えられる栄養素の汎用性にも繋がり、それにより孵化後の仔魚の生存率を向上させ、ひいては養殖可能な種類を拡大させる事となります。
② 藻類からフコキサンチン等の希少成分を抽出した後の残渣を栄養補助飼料として使用する事で、生育を高め、肉質向上によりブランドを創出し、健康状態の改善により伝染病等での被害の低減に貢献します。
元々残渣と言っても、あらゆる成分を豊富に持った藻類バイオマスから、目的となる希少成分を取り除いただけで、しかも希少成分の含有率はものにもよりますが大概は乾燥バイオマス重量の数%程度で、そうした高額希少成分を三種類抽出してもまだ90%以上の、それ自体クロレラ・ユーグレナ同様の栄養補助サプリの製造が可能な贅沢な残渣が残る訳です。
これを餌にしようと言う訳ですから、これほど贅沢な餌はなく、魚介類も酪農系も肉質や味は餌で決まると言われます。
藻類バイオマスを餌とした魚介類・牛・豚・鳥がどのようなブランド品に変貌するか予想もつきません。
ブランド豚大好きな私としては、養豚の餌に使用し、イベリコ豚を超える豚肉を創りたい、そんな野望を抱いています。