マイクロアルゲミー(株)

社長の独り言
〔連続培養の世界〕
  (藻類培養の最も重要なブレークスルー)

私は四半世紀以上この藻類培養の世界におりますが、“連続培養”と言う言葉にはこれまで出会った事がありません。
それは殊の外困難で、私の知る限りこれに成功している培養事業者及び培養システムは存在しないと言う事でもあります。
弊社の培養装置は既に一年を通じての連続培養に成功しています。
“一年間の連続培養”・・これは恐らく同業他社の皆さんにも俄かには信じて頂けない内容で、私自身屋外培養に従事していた際は、恐らく信じなかったでしょう。
そして、現実に連続培養が長期間可能になると、同じ藻類培養事業を進めていても、これまで見えなかった新たな、そして広大なフィールドが見えて来ます。
この現象を一般的にはブレークスルーと呼ぶのでしょうか。
どのような新たな可能性や事業フィールドが見えて来るのかは、また改めてお伝えさせて頂きますが、私はここで藻類培養事業の世界に一つの重要な指標を提示したいと思います。
それは、今後藻類培養を新規事業として新たに導入を検討される企業さんに向けて、候補として上っている多種多様な培養システムを評価するための指標となる評価基準です。
藻類培養事業をビジネスとして成立させるための必須且つ絶対条件、それが【連続培養が可能なシステムか否か】です。

連続培養と呼ぶためには、例えばですが装置内での培養濃度が最高レベルに達した際に半量収穫し、培養液のみ足す。そして半量残った藻類が一度だけ再度細胞分裂すれば元の培養濃度に戻ります。その段階で再度半量収穫をし、これを数日毎に延々と繰り返す。
そして収穫の際に得られる藻類バイオマスの量が何度収穫しても目減りして来ない。
これが連続培養です。