社長の独り言
〔連続培養を可能にする要因とは?〕
(弊社装置の圧倒的なアドバンテージ)
これは連続培養を可能にする条件でもありますが、まずは一般的な藻類培養を成功させるための必要条件です。
三つあります。
① コンタミ防止
コンタミ(異物混入)はやはり藻類培養の最大の問題点です。
一番簡単なのはクリーンルームの中で培養する事ですが、それでは設備の初期投資で莫大な資金を要し、且つその後のオペレーションも全てクリーンルーム仕様にしなければなりません。
この段階で収支として採算が合わない事は決定です。
しかもそれだけ莫大な資金を掛けても、培養システムがバッチ式でしか出来なければ論外です。
② 付着沈殿防止
二番目が付着沈殿防止です。
これはその藻類の種類によっても度合いが異なりますが、培養装置内部に付着が起こると光が遮られ、光合成が出来なくなるため生育がそこで止まってしまいます。
そうなればそれ以上培養を続けても意味がないので、全収穫となります。
装置の底などに沈殿してしまった藻類はやはりそれ以降は光を受けられなくなるので、増える事はありませんし、バクテリアの繁殖原因にもなります。
③ 温度管理
密閉した装置に光を当てる、しかもその当てる液体に色がついていると言う事は、ほぼ太陽熱温水器と同じです。
特に屋外で太陽光を当てた際の温度上昇はすさまじく、培養可能温度まで下げる事は至難の業です。
冷却効率はその培養システムの形状等に大きく依存します。
私の知り限り連続培養を可能にしている培養装置は弊社のものを除いてありません。
それは上記の三条件をクリアしている培養装置も、存在しない事を意味します。
一つだけ上記の三条件の内の付着沈殿だけはほぼ100%クリアしている培養システムがあります。
それは手前みそではありますが、私がハワイにて大規模生産設備の立ち上げと稼働を行ったバイオドームシステムです。
これはこのバイオドーム専用に開発された、ある攪拌装置の驚くべき機能によるものです。